天気がいいのは気分が上がって大好きなんですが、8月になり毎日が暑いです。

この記事は京都にある
- 「刀剣・髭切」ゆかりのスポット→ 北野天満宮の「石燈籠」
- 「刀剣・膝丸」ゆかりのスポット→ 上品蓮台寺(じょうぼん れんだいじ)の「蜘蛛塚」
について
- 各々のエピソードの紹介
- 実際に行ってきたのでどんな場所だったか
のレポ記事です。
【京都・刀剣観光】「髭切・膝丸」の関連スポット「石燈籠」と「蜘蛛塚」を見に行こう!【ちょっと怖い話】
目次
- 石灯籠と髭切(北野天満宮)
- 渡辺綱が奉納した石燈籠。そもそもの由来は一条戻り橋の・・・
- 何食わぬ顔である「石灯籠」
- 一条戻橋の逸話
- 一条戻り橋で難を逃れた綱だったが...(後日談)
- 蜘蛛塚と膝丸(上品蓮台寺 じょうぼん れんだいじ)
- 源頼光が渡辺綱に命じて辿らせた先にあったのは・・・
- 真昼間なのに雰囲気が出ている
- たどり着くまでにちょっと迷う
- 看板のすぐ側にひっそりある「蜘蛛塚」
- 蜘蛛塚の逸話。うなされる頼光を救うのは・・・
- 【まとめ】逸話は調べれば調べるほど沼る。
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石灯籠と髭切 北野天満宮
渡辺綱が奉納した石燈籠。そもそもの由来は一条戻り橋の・・・
髭切のゆかりの地、北野天満宮。
髭切の「持ち主でもあった渡辺綱(わたなべの つな)」とも北野天満宮はゆかりがあります。
渡辺綱(わたなべの つな)
源頼光に仕える四人の有力家臣のうちの一人。先祖の「源融(みなもとのとおる)」は光源氏の実在モデル。綱も美男子として有名だったんだそうです。

何食わぬ顔である「石灯籠」
賑やかな北野天満宮の境内にポンとある「石灯籠」
隅々まで整備されている北野天満宮なのに、

この「石灯籠」渡辺綱が奉納したとされる。
そもそも、なぜ奉納するに至ったのか。
その理由が看板に書いてありました。
一条戻橋の逸話
渡辺綱と鬼と髭切のお話(看板の文)
渡辺綱(わたなべのつな)が所用で夜半
一条戻橋にさしかかると
若く美しい女性に
「深夜のことで家まで送ってほしい」
と頼まれる。
しばらく行くと
その女性はおそろしい鬼の姿となり
綱を捕らえて舞い上がり 愛宕山へ連れ去ろうと 北野天満宮上空にさしかかる。
その時 綱は太刀(髭切)を抜き放ち 綱の腕を掴んでいた鬼の片腕を切り落とし 難を逃れる
後日 綱はこれも天満宮の大神のおかげと神恩を感謝し この石灯籠を寄進したという

一条戻り橋で難を逃れた綱だったが...(後日談)
「石灯籠」を寄進し、めでたしめでたしと思ったら、

茨木童子のWikipediaをたどると、綱が鬼の腕を切り落とした後の後日談が詳しく載っています。
茨木童子と後日談
綱は切り落とした鬼の腕を源頼光に見せた。
頼光が陰陽師(安倍晴明だとする話もある)に相談したところ、
「必ず鬼が腕を取り返しにやって来るから七日の間家に閉じこもり物忌みをしその間は誰も家の中に入れないように」
と言われた。
それから数日間、茨木童子はあらゆる手を用いて綱の屋敷へ侵入しようとするが、綱の唱える仁王経や護符の力で入ることができなかった。
ついに七日目の晩になって、摂津の国から綱の伯母・真柴(伯母ではなく養母が来るという話もある)が綱の屋敷にやってきた。
綱は事情を話し決して伯母を屋敷に入れなかったが、
年老いた伯母は
「幼いころ大切に育てた報いがこの仕打ちか」
と嘆き悲しんだので綱は仕方なく言いつけを破って伯母を屋敷に入れる。
伯母は綱が切り取ったと言う鬼の腕を見たいと言い、封印された唐櫃(からびつ)から出されてきた腕を手にとってじっくり見ていると、突然伯母は鬼の姿になった。
この伯母は実は茨木童子の化けた姿であった。
そして腕を持ったまま飛び上がり、破風を破って空の彼方に消えたという。
引用:Wikipedia 茨木童子

アクセス
石灯籠も蜘蛛塚も案外近くで見れる
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蜘蛛塚と膝丸 上品蓮台寺(じょうぼん れんだいじ)
源頼光が渡辺綱に命じて辿らせた先にあったのは・・・
北野天満宮より北で、建勲神社寄りにある、上品蓮台寺(じょうぼん れんだいじ)に「蜘蛛塚」という場所があります。
「源頼光臣塚」と呼ばれていて、膝丸の持ち主でもあった、源頼光(みなもとの らいこう)ゆかりの地でもあります。

源頼光(みなもとの らいこう)
酒呑童子という鬼を討伐したことで有名。頼光の父親、源満仲(みなもとのみつなか)が髭切と膝丸をおそろで作らせている。
真昼間なのに雰囲気が出ている
上品蓮台寺(じょうぼん れんだいじ)の中は少し外れると、真昼間なのに雰囲気のある場所が点在してました。
お寺の中には神社もありましたちょっと深読みしてしまう神社の看板など。
ちょっと迷いつつ「蜘蛛塚」を見つけました
神社を通り過ぎ、迷い迷って…
神社を過ぎたら、まっすぐ行かずに左の小道へ
まっすぐ行かずに右の墓所へ
写真の真ん中の木の根元辺りが「蜘蛛塚」です
墓所は個人の方のお墓が並んでいて、真ん中の生い茂った木がある辺りに「蜘蛛塚」がありました。
周りは騒ぐような場所ではなく、ひっそりとした場所です。

看板のすぐ側にひっそりある「蜘蛛塚」

「蜘蛛塚」は「源頼光臣塚」とも呼ばれ、写真には「源頼光臣塚」と彫ってあります。
蜘蛛塚の逸話
頼光と膝丸と蜘蛛のお話
蜘蛛塚の逸話ですが、私の持っている本「京都・観光文化検定試験」の方にも説明がありました。

(現地の看板の画像のお話ととほぼ同じですが)
熱病にうなされている源頼光の枕もとに、怪しげな法師が現れた。
銘刀「膝丸」で法師を斬り付けると、パッと消えてしまった。
畳の上に落ちた血痕を頼光四天王(渡辺綱たち)に辿らせると、北野の社の大きな塚まで続いて消えている。
渡辺綱が脇差で塚を掘り返すと、1メートル余りの蜘蛛が苦しそうに蠢いていた。
串刺しにして賀茂の河原に晒すと頼光の熱はたちまち治ってしまったという。
それ以来この塚を蜘蛛塚というようになった。
引用:京都・観光文化検定試験

アクセス
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【まとめ】逸話は調べれば調べるほど沼る。
「石灯籠」と「蜘蛛塚」の話の紹介でした。

百物語のひとつとして、膝丸(と髭切)がちょっとやわらかく話してくれましたが、普通にほん怖のナレとか付けたらこわいよね。
わしの腕じゃー!!
って最高の脅かしポイントですよね。
おーこわ。
上品蓮台寺(じょうぼん れんだいじ)の蜘蛛塚は昼間なのに、ちょっと空気が違う感じがしました。
騒ぐような場所ではないので静かに見に行きたいところです。
髭切も膝丸も妖退治の話があってホラー向きですね👆
逸話は調べだしたらキリがないのでここまでで。
